仕事でもプライベートでも同じスマホを使っていると、
「スマホ代って経費にできる?」
「全部経費でいいの?」
「仕事でかなり使っているけど、何割くらいにすればいい?」
と迷いますよね。
個人事業主の場合、スマホを仕事で使っているのであれば、事業で使っている部分を経費として考えることがあります。
ただし、仕事とプライベートの両方で使っているなら、
全部をそのまま経費にするのではなく、仕事で使っている分を分けて考える
のが基本です。
先に結論|仕事で使っている分を分けて考えよう
スマホ代を考えるときは、まず次の3点を確認します。
- 仕事専用か、プライベート兼用か
- 仕事でどのくらい使っているか
- その割合を説明できるか
仕事専用なら比較的分かりやすいですが、兼用なら事業利用分を分けて考える必要があります。
このように、仕事とプライベートが混ざっている支出を分けることを、
家事按分
といいます。
1. 仕事専用スマホなら分かりやすい
仕事専用としてスマホを1台用意していて、
- お客様との連絡
- 予約管理
- SNS投稿
- LINE公式アカウント
- 電話
- 決済
- 業務アプリ
など、事業だけに使っているのであれば、経理もしやすくなります。
仕事用と個人用を分けると、
毎月どこまで経費にするか悩む時間を減らせる
のもメリットです。
2. プライベート兼用なら全額とは限らない
多くの個人事業主は、
1台のスマホを仕事とプライベートの両方で使っている
と思います。
たとえば、
仕事では、
- お客様への連絡
- 予約確認
- SNS
- 写真撮影
- Googleマップ
- Zoom
- メール
を使う。
一方で、
プライベートでも、
- 家族との連絡
- 動画視聴
- SNS
- 買い物
- ゲーム
などに使う。
このような場合、
事業に使った部分だけを経費として考える
必要があります。
3. 家事按分とは?
家事按分とは、
仕事とプライベートの両方に関係する費用を、合理的な基準で分けること
です。
スマホ代だけでなく、
- 自宅家賃
- 電気代
- インターネット代
- 車関連費
などでも出てくる考え方です。
たとえば、
月額スマホ料金が10,000円
そのうち仕事利用が60%と考えるなら、
10,000円 × 60% = 6,000円
を事業分として考える、というイメージです。
家賃の家事按分も確認するなら、自宅家賃は経費にできる?個人事業主の家事按分を初心者向けに解説を確認してください。
4. 何%にすればいい?
ここでよくあるのが、
「スマホ代って何割なら経費にしていいですか?」
という疑問です。
でも、
誰でも一律○%
と決まっているわけではありません。
大切なのは、
自分の使い方に合った割合で、説明できること
です。
5. 仕事で使っている割合を考える方法
たとえば、次のような観点で考えられます。
利用時間
1日のスマホ利用時間のうち、どのくらい仕事に使っているか。
利用目的
主に、
- お客様との連絡
- 予約管理
- SNS集客
- 業務アプリ
に使っているか。
通話
仕事の電話がどのくらいあるか。
通信量
仕事で動画投稿やオンライン会議を多く使うか。
厳密に毎日測らなければならないという意味ではありません。
ただし、
なぜその割合にしたのか説明できる根拠
を考えておくことが大切です。
6. たとえば整体師ならどう考える?
たとえば、個人で整体院をしていて、
スマホを、
- お客様からの予約連絡
- LINE公式アカウント
- Instagram投稿
- Googleビジネスプロフィール
- 写真撮影
- キャッシュレス決済
- 仕入先との連絡
などにかなり使っているとします。
一方で、プライベートでも使用しています。
この場合、
「仕事でも使っているから全部経費」
ではなく、
仕事での利用状況をもとに事業分を考える
という流れになります。
7. パーソナルトレーナーの場合
パーソナルトレーナーなら、
- 顧客との連絡
- 予約管理
- 食事指導
- トレーニング動画
- SNS集客
- Zoom
- 決済
- 写真や動画撮影
など、スマホを仕事で頻繁に使うことがあります。
このように、
自分の仕事でどのようにスマホを使っているか
を書き出してみると、按分割合を考えやすくなります。
8. スマホ本体代はどうする?
月々の通信料金だけでなく、
スマホ本体を購入した場合
も気になりますよね。
スマホ本体も、事業で使用しているなら経費として扱える可能性があります。
ただし、
- 購入金額
- 事業利用割合
- 資産としての扱い
- 使用できる制度
などによって処理が変わることがあります。
高額な端末を購入した場合は、単純に全額をその年の「通信費」に入れるとは限りません。
金額が大きい場合や判断に迷う場合は、税理士などへ確認しましょう。
9. 分割払いでも考え方は同じ?
スマホ本体を分割で支払っている場合も、
「毎月の引き落とし額=そのまま毎月の経費」
と単純に考えない方がよいケースがあります。
本体代と通信料金が同じ請求書に入っている場合は、
何に対する支払いなのか
を分けて確認しましょう。
10. スマホ関連で経費になりやすいもの
スマホ本体や通信料金以外にも、仕事で必要なら、
- スマホケース
- 充電器
- モバイルバッテリー
- イヤホン
- 三脚
- 撮影用ライト
- マイク
などを購入することがあります。
これらも、
何のために購入したか
を確認します。
11. アプリ料金やサブスクは?
スマホで利用している、
- Canva
- Zoom
- ChatGPTなどのAIサービス
- Google Workspace
- Dropbox
- 予約管理アプリ
- 動画編集アプリ
なども、仕事で利用しているなら経費になるか検討できます。
ただし、
仕事とプライベート両方で利用しているもの
については、同じように利用実態を確認します。
12. 家族分までまとめて経費にしない
家族契約で、
- 自分
- 配偶者
- 子ども
のスマホ代をまとめて支払っている場合もあります。
この場合、
家族全員分をまとめて事業経費
にするわけではありません。
まず、
自分が仕事で利用しているスマホにかかっている料金を把握します。
そのうえで、仕事とプライベートの割合を考えましょう。
13. 経理では毎月同じルールで処理しよう
たとえば、
1月 60%
2月 80%
3月 40%
と、特に理由もなく毎月割合を変えると分かりにくくなります。
実際の利用状況に大きな変化がなければ、
一度合理的な基準を決めて、同じルールで処理する
方が管理しやすくなります。
仕事の状況が大きく変わった場合は、割合を見直します。
14. 按分の根拠を簡単に残しておこう
たとえば、
スマホ代:事業利用60%
と決めたなら、
その理由を簡単に残しておくと安心です。
例:
顧客対応、予約管理、SNS運用、業務連絡などで日常的に使用。利用状況を考慮し、事業利用60%としている。
このように、
後から見ても「なぜ60%なのか」が分かる状態
にしておきます。
15. 勘定科目は何にする?
スマホの月額通信料金は、
通信費
として処理されることが一般的です。
ただし、
スマホ本体や周辺機器、アプリ料金などは、内容によって別の科目になる場合があります。
科目名だけで判断せず、
何に対する支払いなのか
を確認しましょう。
勘定科目で迷ったときは、勘定科目が分からないときはどうする?経理初心者のための判断方法を確認してください。
スマホ代を経費にするときのチェックリスト
毎年または利用状況が変わったときに確認してみてください。
□ スマホは仕事でも使っている
□ 仕事専用か兼用か確認した
□ 事業利用割合を考えた
□ 割合の根拠を説明できる
□ 毎月同じルールで処理している
□ 家族分を混ぜていない
□ 本体代と通信料金を確認した
□ アプリやサブスクも確認した
よくある質問
Q. 仕事でも使っているなら100%経費でいい?
プライベートでも使っているなら、100%事業用とは言いにくい場合があります。
実際の利用状況に応じて、事業分を分けて考えましょう。
Q. 50%にしておけば大丈夫?
「とりあえず半分」ではなく、
なぜその割合なのか
を説明できることが大切です。
実際の使い方を確認しましょう。
Q. 仕事専用スマホなら全部経費?
本当に事業専用で使っている場合は、兼用より整理しやすくなります。
ただし、本体の購入金額などによって処理方法が変わることがあります。
Q. スマホ本体は通信費?
必ずしも通信費とは限りません。
購入金額や内容によって、消耗品や固定資産など別の処理が必要になることがあります。
まとめ|スマホ代は「仕事で使った分」を考えよう
スマホ代を経費にできるか迷ったら、
まず、
1. 仕事専用か兼用か
2. 仕事でどのくらい使っているか
3. その割合を説明できるか
を確認します。
プライベート兼用なら、
全部を経費にするのではなく、
仕事で使っている分を合理的に分ける
ことを考えましょう。
そして一度ルールを決めたら、
毎月同じ考え方で処理する。
これだけでも、経理の迷いはかなり減ります。
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仕事とプライベートの分け方や記録方法を整理し、毎月ゼロから調べなくて済むルールを作りましょう。
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