個人事業主になったものの、
「経理って何から始めればいいの?」
「領収書はとりあえず取ってあるけど、この後どうするの?」
「会計ソフトを入れたけれど、何を入力すればいいか分からない」
そんな状態になっていませんか?
最初から経理を完璧にできる人は多くありません。
私自身も、最初から簿記や経理が分かっていたわけではありません。
分からないところから一つずつ覚えて、経理の仕事に携わるようになりました。
だから、このサイトでは難しい専門用語を覚えることよりも、
「次に何をすればいいか」
が分かることを大切にしています。
この記事では、個人事業主になったばかりの方が、最初に整えておきたい経理を順番に紹介します。
先に結論|最初はこの5つから始めれば大丈夫
経理が分からない場合は、まず次の5つを整えましょう。
- 仕事用のお金と生活用のお金を分ける
- 会計ソフトを決める
- 領収書や請求書の保存方法を決める
- 売上と経費を記録する
- 毎月「経理を確認する日」を決める
最初から勘定科目や仕訳を全部覚える必要はありません。
まずは、
「お金の流れが分かる状態を作る」
ところから始めましょう。
1. 仕事用のお金と生活用のお金を分ける
最初にやっておきたいのが、
事業のお金とプライベートのお金を分けること
です。
個人事業主の場合、同じ財布や銀行口座を使うこともできます。
しかし、仕事と生活のお金が混ざると、後から経理をするときに、
「この支払いは仕事?」
「これはプライベート?」
と、一つずつ確認しなければならなくなります。
これが経理を面倒にする大きな原因です。
できれば事業用の銀行口座を決める
新しく銀行口座を作る方法もありますが、まずは今持っている口座の一つを、
仕事専用
に決めるだけでも構いません。
売上の入金や仕事関係の支払いを、できるだけその口座にまとめます。
そうすると通帳を見るだけでも、
「仕事のお金がどう動いたか」
が分かりやすくなります。
2. 仕事用のクレジットカードを決める
銀行口座と同じように、クレジットカードも仕事用を決めておくと経理が楽になります。
例えば、
- パソコン
- 文房具
- 広告費
- サブスク
- セミナー
- 交通費
など、仕事に関係する支払いを一枚のカードにまとめます。
プライベートの買い物と一緒にしてしまうと、カード明細を見ながら毎回仕分けする必要があります。
「絶対に事業用カードを作らなければいけない」ということではありません。
大切なのは、
後で見たときに、仕事の支払いだと分かるようにしておくこと
です。
3. 会計ソフトを決める
次に、売上や経費を記録する場所を決めます。
手書きやExcelなどで管理する方法もありますが、経理に慣れていない場合は、会計ソフトを使うと管理しやすくなります。
国税庁も、青色申告の複式簿記による記帳について、市販の会計ソフトを利用することで記帳の負担を軽くできると案内しています。
大切なのは、
どの会計ソフトが一番いいかを何週間も悩むことではありません。
まず一つ決めて、売上や経費を記録できる状態を作ることです。
4. 領収書・レシート・請求書の保存場所を決める
経理初心者の方に多いのが、
領収書をとりあえず机の引き出しに入れている
という状態です。
これだと、確定申告前になって一気に整理することになります。
最初に保存ルールを決めておきましょう。
例えば紙の領収書なら、
- 月別のファイルに入れる
- 封筒を12枚用意して月ごとに分ける
- 一つのボックスにまとめる
など、簡単な方法で十分です。
重要なのは、
「領収書を受け取ったらここ」
という場所を一つ決めることです。
なお、事業を行う方には、収入や必要経費などの取引を記帳し、帳簿や関連書類を保存する必要があります。白色申告でも記帳・保存の対象です。
また、請求書や領収書を電子データで受け取った場合などは、電子帳簿保存法に基づく保存ルールが関係するケースがあります。
領収書の整理で困ったときは、領収書をなくしたらどうする?経費をあきらめる前に確認したいことを確認してください。
5. 売上を記録する
経理というと「経費」を思い浮かべる人が多いのですが、
売上の記録も非常に重要です。
例えばパーソナルトレーナーや整体師なら、
- 現金
- 銀行振込
- クレジットカード
- キャッシュレス決済
- 回数券
- オンライン決済
など、さまざまな方法で売上が入ることがあります。
少なくとも、
- いつ
- 誰から
- 何の売上として
- いくら
入ったのかが分かるようにしておきましょう。
すべてを頭の中で覚えておくのは難しいです。
毎日の売上を記録できる仕組みを作ることが大切です。
6. 経費を記録する
仕事のために使ったお金は、内容を確認して記録していきます。
例えば、
- 家賃
- スマホ代
- インターネット代
- パソコン
- 広告費
- 文房具
- 交通費
- セミナー代
- サブスク
などです。
ここで初心者の方が止まりやすいのが、
「勘定科目が分からない」
という問題です。
でも、最初から全部暗記する必要はありません。
まず、
何のために使ったお金なのか
が分かるようにしておきましょう。
分からない勘定科目は、その都度確認すれば大丈夫です。
勘定科目で迷ったときは、勘定科目が分からないときはどうする?経理初心者のための判断方法を確認してください。
7. 領収書をためてから入力しない
経理が苦手になる大きな原因の一つが、
ため込むこと
です。
3か月分の領収書を一度に入力しようとすると、
「これは何を買ったんだっけ?」
「この支払いは仕事だった?」
と、思い出すところから始めなければなりません。
おすすめは、
週に一度、または月に一度、経理の時間を先に予定に入れてしまうこと
です。
例えば、
毎週金曜日の17時から30分
または、
毎月1日の午前中
など、最初から予定に入れます。
8. 毎月確認することを決める
個人事業主の経理は、
「確定申告の前にやるもの」
ではありません。
毎月少しずつ確認しておくと、年末や確定申告前がかなり楽になります。
最低限、次の項目を確認しましょう。
毎月の経理チェック
□ 売上は全部記録した?
□ 入金漏れはない?
□ 経費を入力した?
□ 領収書を整理した?
□ 銀行口座の残高を確認した?
□ クレジットカードの明細を確認した?
□ 会計ソフトの残高がおかしくない?
全部を完璧にやる必要はありません。
まずは、
毎月確認する習慣
を作ることが重要です。
毎月の確認項目を整理するなら、個人事業主が毎月やる経理はこれだけ|忘れないためのチェックリストを確認してください。
9. 経理初心者が最初から完璧を目指さなくていい理由
経理を始めたばかりの頃は、
「仕訳を間違えたらどうしよう」
「この勘定科目で本当に合っている?」
「知らない言葉ばかりで不安」
と感じることがあります。
私自身も、最初から経理が分かっていたわけではありません。
だからこそ伝えたいのは、
最初から全部理解しようとしなくて大丈夫
ということです。
経理で本当に困るのは、
「分からないことがあること」
よりも、
何か月も何も記録せず放置してしまうこと
です。
分からないところがあっても、
まず記録する。
あとから確認する。
必要なら詳しい人に聞く。
この順番で進めれば大丈夫です。
10. 青色申告と白色申告でも記帳は必要
「白色申告なら帳簿をつけなくてもいい」
と思っている方もいるかもしれません。
現在は、事業所得などがある方について、白色申告でも収入や必要経費などの記帳と帳簿・書類の保存が必要です。
青色申告の場合も、帳簿への記帳と帳簿書類の保存が求められます。
青色申告には一定の要件を満たすことで所得計算上の特典がありますが、詳しい要件は申告方法によって異なります。
申告方法について迷っている場合は、国税庁の最新情報を確認するか、税務署・税理士などに相談しましょう。
確定申告前の準備については、確定申告前に準備するもの一覧|経理が終わっていない人が最初にすることを確認してください。
まとめ|経理は「ためない仕組み」を作るところから
経理初心者の方が最初にやることを、もう一度まとめます。
まずこの5つ
1. 仕事のお金と生活のお金を分ける
2. 会計ソフトを決める
3. 領収書や請求書の保存場所を決める
4. 売上と経費を記録する
5. 毎月経理を確認する日を決める
経理は、最初から完璧にできなくても大丈夫です。
大切なのは、
「後でやろう」とため込まないこと。
少しずつでも、
「自分のお金がどう動いているのか」
を確認できる状態を作っていきましょう。
経理のやり方を一緒に整えたい方へ
毎月何を確認するか、領収書をどこへ保存するか。自分の仕事に合った流れを決めると、経理を続けやすくなります。
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